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更新日:2023/06/28

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解説者鈴木良太【外壁塗装110番 代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット 代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装 代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

外壁、屋根の塗料の乾燥時間はどれくらいなのか?

【この記事の要約】

塗料により異なりますが、塗料の乾燥時間は、23℃前後では3~6時間程度とメーカーから発表されています。業者の中には、下塗り後1日空けることを徹底しているところもあります。

使う塗料、塗装する時期によって異なりますので一概には言えませんが、23℃前後では3~6時間程度の乾燥時間が必要になります。

下記の図のように各メーカーのサイトに規定の乾燥時間が書かれていますが、あくまでも23℃などの気温条件での乾燥時間なので、夏には乾燥時間は短く、冬には長くなります。

乾燥時間を守らないと起こる不具合

乾燥時間をしっかり守らないと、縮み、割れ、乾燥不良、付着不良などの初期不良が発生します。このような初期不良は、塗装後1年以内に起こることが多いです。

しっかりと保障してくれる業者なら無料で塗替えをしてくれますが、保障がないような業者だと再度塗りなおしになる可能性もあるので注意が必要です。

塗料が完全に乾燥するまでの段階

塗料の乾燥には、完全に乾くまでに次の4段階あります。

1.指触乾燥

指触乾燥は、指の腹で塗膜に軽く触れたときに、指に塗料が付かない程度の初期の乾燥状態のことを言います。製品や天候などによっても異なりますが、指触乾燥までにかかる時間は一般的に1~2時間程です。

塗膜の表面は乾燥していますが、内部はまだ乾いていないため、この段階での重ね塗りはできません。

2.半硬化乾燥

半硬化乾燥は、指で塗膜を軽く擦っても傷や跡が付かない状態を指します。半硬化乾燥までには、一般的に数時間~1日程度かかります。

上記で説明した各メーカーが定めている乾燥時間も、この半硬化乾燥までの時間に近い時間で設定されていることが多く、半硬化乾燥の段階で重ね塗りが可能になります。

3.硬化乾燥

硬化乾燥は、塗膜を強く押したり、擦っても、傷や跡が付かない状態のことです。硬化乾燥までには1週間程度かかります。

完全に乾燥したように見えますが、塗膜の内部はまだ乾いていません。

4.完全乾燥

完全乾燥は、塗膜の内部まで完全に乾燥した状態を指します。完全乾燥までにかかる日数は、2週間~1ヶ月程度です。製品によってはそれ以上の期間を要する場合もあります。

乾燥前に雨が降っても大丈夫?

塗装後の乾燥前に雨が降ると、乾かないから塗りなおした方がいいのではないか?と思う方もいますが、ある程度乾燥している状態での雨なら、そのあとしっかり乾燥させれば問題ありません。

また、もし今すぐ雨が降るような状況、雨が既に降っているようなときは塗装はしません。

まとめ

塗料の乾燥時間はメーカーで定められており、製品や天候などによって変動します。

乾燥時間を守らずに塗装を進めてしまうと、塗装後数年でムラや割れなどの施工不良が発生する可能性が高くなるため、お客様自身でも工程表を確認して、乾燥時間をどのくらい設けているのかを確認しておくことが大切です。

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塗料の種類別の詳細

新しいピュアアクリルなどの特殊な塗料以外はもう使用されない。

付帯部以外では、ほとんど使用されない。シリコンの前に主流だった塗料。

耐久年数と価格のバランスがよく最も使われている塗料。

今、最も注目されているされている塗料。値段がシリコンと同等で、耐久性がシリコンとフッ素の間。

耐久性も高いが、値段もかなり高い。外壁はシリコン、屋根はフッ素という使われ方をする。

太陽の光で汚れを分化し、雨の水で洗い流す特殊な機能がある。耐久性も長いが、単価も高い。

塗料のグレードの中で最も高く、耐久性も最も高い。新しい塗料で注目されている。

塗料選びに役立つ知識

設計単価や出荷証明など業者でなければ知らないような言葉について説明しています。また、良くある質問にも回答しています。

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