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更新日:2019/07/16

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解説者鈴木良太【編集者・サイト管理人】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

雨漏り補修業者が行う調査方法の特徴と費用の目安

【この記事の要約】

雨漏りの恐れがある場合、ご自身で応急処置を済ませてしまうと、さらに劣化が進み取り返しのつかないことになる場合もあります。そのため、心配なことがあったら早めに専門業者に相談することが重要です。ここでは調査から修理までの全体の流れ、雨漏りの原因になりやすい箇所をご紹介します。

雨漏り補修の流れ

ホームページやタウンページなどを使い、業者を選定し専門業者へ電話やメールで相談

ヒアリング・現地調査

見積書を提出してもらう

依頼先検討~契約

雨漏り補修の施工

完工・支払い

上記のような流れで雨漏りの修理を行います。費用は、以下のような構成になります。調査費は後ほど詳しく記載していますが、目視のみの場合は無料です。詳細な調査は種類によって費用が異なります。

材料費と工事費は、修理方法や修理範囲によってかなり幅があるため一概に言えませんが、費用の内訳や単価が明確にわかる見積もりを複数社からもらって比較すると、雨漏り補修の方法と相場がわかってきます。

会社によっては明細を記載せずに「工事一式」などでまとめて出してくることもあるかもしれませんので、その場合は注意が必要です。

なお、現状復旧の費用は、雨漏りによって天井や壁に染みができた箇所などを元通りにする工程にかかる費用で、場合によっては必要になります。

原因の特定のための簡易調査は気軽に依頼!

雨漏りかな?と思ったら、まずは調査の依頼をしてみましょう。目視の簡易調査のみでしたら無料の場合が多いので、安心してご相談ください。

ただ、目視のみで原因を正確に特定するのは難しいため、以下のような調査と組み合わせて行う場合が多いです。その場合は費用が発生するため、どのような調査があるのかを把握しておくとよいでしょう。

調査の種類 方法 費用の目安
目視調査 屋根や屋根裏、外壁、内壁などを目視、触診、打診し雨水の浸水経路を特定する。 無料
散水調査 ・雨水の浸入口と疑われる箇所にシャワーホース等で散水し、雨漏りを再現させることで原因箇所を特定する。
・ひとつの箇所に10~30分程度散水し、特定できるまでそれを繰り返す。
・経験をもとに散水の仕方をコントロールすることで雨漏りを再現するため、経験豊富な業者に依頼する必要がある。
・赤外線カメラ調査と組み合わせて使うこともある。
3万円~15万円(水代は依頼者負担)
赤外線カメラ調査 ・目視調査で水の侵入箇所に目星をつけたうえで、赤外線カメラで建物を撮影し建材の表面温度差を観察。極端に温度が低い箇所を原因箇所と推測する。
・雨漏りの原因を高い確率で特定でき、建物にも負荷をかけないため、最も使用されるが、費用が高額。
・FLIR社の赤外線カメラがシェアNo.1で、実際に使用されることが多い。
・実施のための国際資格もある高度に専門的な調査方法。
18万円~30万円
発光液調査(紫外線投射発光調査) ・発行液を混ぜた調査液を原因箇所と疑われる場所に流し込み、屋根裏から紫外線を当てることで発光箇所から侵入箇所を特定。
・複数箇所から雨漏りがしている場合に用いられることが多く、調査液の発光色を変えて、どの進入口からどこへ雨漏りしているかを特定できる。
・調査液は数日で発光が無くなり、建材などの退色や変色は起こらないため建物への負担はない。
・複数箇所から雨漏りがしている場合に用いられることが多く、調査液の発光色を変えて、どの進入口からどこへ雨漏りしているかを特定できる。
・調査液は数日で発光が無くなり、建材などの退色や変色は起こらないため建物への負担はない。
10万円~25万円
ガス調査
(ガス圧入法)
・雨水が浸出している場所からトレーサガスを送り込み、雨水侵入経路の逆方向から浸入箇所を特定する。
・マンションに多いRC構造に向く調査方法だが、建物構造から侵入口と断定できない場合があり、判断には建物構造や施工方法の知識が必要。
・ガスの検出を的確に行うため、ガス送入部分の内装仕上げ材の撤去が必要な場合もある。
10万円~

雨漏りの原因箇所によって修理方法と費用が異なる

調査によって雨漏りの原因を特定できたら、実際に修理工事を行います。雨漏りの修理は、原因箇所と建物の構造、劣化の度合いなどによって、工事内容や費用が大きく変わりますので、ここでは雨漏りが生じやすい場所ごとに、修理内容をご紹介します。

屋根からの雨漏り

場所 原因 修理方法
日本瓦のズレや割れ 昔ながらの土葺き工法の屋根で見られる現象。瓦の下にある葺き土が経年劣化で痩せたり、地震などで屋根が大きく揺れたりした場合に起こる。 瓦の下の葺き土を撤去し、ルーフィング(防水シート)を施工。瓦が割れている場合は差し替える。
スレートの浮き、反り、割れ スレートとはセメントと繊維材料を混ぜた厚さ約5mm程度の平板状の屋根材で、近年最もよく使われている。温度変化や紫外線、風雨などにより劣化すると変形して浮きや反り、割れが出る。古いスレートを撤去して交換するか、スレートの上に新しい屋根材を重ね葺きする(カバー工法)か、いずれかの方法で補修。カバー工法の方が安価で簡単のため人気。
金属系屋根の錆 トタンやガルバリウムなどの金属系の屋根は、防水塗装の剥がれや加工断面の防水不備などによって錆び、そこから穴が開く。 上記と同様、重ね葺きかカバー工法のいずれかで補修。
漆喰、コーキングの剥がれ 屋根と瓦の間を埋める漆喰や、スレート屋根の隙間を塞ぐコーキングが、劣化や施工不備によって剥がれる。 古い漆喰やコーキングを剥がし、汚れや水分などを除去。新しく漆喰やコーキング剤を充填する。
棟板金の釘浮き 棟板金とは屋根の頂点に被せてある山型の金属板のことで、これをとめる釘が劣化や強風で浮き、隙間ができる。 古い釘を抜き、新しいスクリュービスを止める。釘がさしてあった貫板が腐食している場合はそれも交換。
トップライト周りのコーキング劣化 トップライト(天窓)周りのコーキングは、雨や太陽光に常にさらされているため、劣化が早い。 コーキングの補修のみの場合や、天窓の交換もしくは天窓を撤去し屋根に葺き変えるなどの場合がある。
太陽光を設置するときにあける穴 太陽光を設置する場合、屋根と防水シートに穴をあけて取り付けるが、施工ミスや穴を埋めた箇所の劣化により、雨漏りすることがある。 太陽光パネルと屋根材を剥がし、穴の腐食等を補修、防水シートを交換する。太陽光パネルの扱いが可能な業者に依頼する必要がある。

ベランダからの雨漏り

場所 原因 修理方法
排水口の詰まり 排水口に枯葉などのゴミが溜まると、流水経路が塞がれて水が溢れ出し、その水が外壁などの小さな隙間から室内へ浸入する。 排水口を掃除するだけで改善する場合もあるが、排水口付近の部品が劣化しているとコーキング等の補修が必要。
床のヒビ割れ 防水塗装の剥がれや経年劣化により床にヒビ割れが生じると、そこから雨水が浸入する。 防水シートの張り直しや塗装のし直しを行う。
取り合いの隙間 「取り合い」とはベランダの床と壁の接続部分のことで、コーキングの劣化や施工ミスにより隙間が生じると、雨水が浸入する。 隙間を特定し、シーリングにより補修。
漆喰、コーキングの剥がれ 屋根と瓦の間を埋める漆喰や、スレート屋根の隙間を塞ぐコーキングが、劣化や施工不備によって剥がれる。 古い漆喰やコーキングを剥がし、汚れや水分などを除去。新しく漆喰やコーキング剤を充填する。
手すりのサビ 手すりに鉄サビや塗装の剥がれなどによって穴があくと、そこに雨水が入り壁を伝って室内に侵入する。 シーリングによる補修や、手すりが設置されている笠木の交換をする場合もある。

雨樋からの雨漏り

場所 原因 修理方法
詰まり ゴミが溜まっていると、雨水の流水経路が塞がれて水が溢れ出し隙間から室内へ浸入する。 掃除を行うことで詰まりを解消するか、詰まりにくい雨樋に交換する。
傾きや歪み 自然災害などにより雨樋に想定外の負荷がかかると、傾きが変わってしまい適正な流水経路が確保できず雨漏りにつながる。 傾きを調整する金具を補修するか、新しい雨樋に交換する。

外壁の雨漏り

場所 原因 修理方法
モルタル、漆喰、コンクリートのひび割れ 外壁材の乾燥による収縮や地震などによるひび割れが発生すると、そこが雨水の浸入口になる。 軽微な場合はひび割れをシーリング材で埋める。大規模補修が必要な場合は、全面的に張り替えるか、カバー工法で全体を覆う。
コーキングの劣化 サイディングボードやタイルの隙間を埋めているコーキング材は、劣化してくると痩せて崩れやすくなり、隙間から雨水が浸入する。 古いコーキング材を撤去し、新たに充填する。

窓の雨漏り

場所 原因 修理方法
コーキングの劣化 窓枠はコーキングによって外壁との隙間が埋められているため、コーキングが劣化すると雨水が入りやすくなる。 劣化したコーキング材を撤去し、新たに充填するか、サッシの劣化が激しい場合は枠ごと交換。
窓枠周辺の外壁の劣化 窓枠の四隅の外壁は構造上弱い部分であるため、地震の揺れなどでひびが入りやすい。 ひび割れをシーリング材で埋める。

上記はあくまで一例ですので、劣化の度合いや修理箇所によって工事の規模が大きく変わります。雨漏りを放置してしまうとシロアリが発生したりカビの温床になったりなど、大変な二次被害のおそれがあるため、雨漏りの可能性がある場合は少しでも早く対処することが重要です。

大したことないだろうと判断しても、とりあえず調査だけでも依頼してみることをお勧めいたします。

雨漏り補修で火災保険が適用されるケースとは?

火災保険や住宅総合保険に加入している場合、外壁からの雨漏り補修工事について補償が受けられることがあります。加入している保険の適用条件等をチェックしてみましょう。

火災保険というと、火事や爆発事故などによる被害に適用されるイメージがありますが、実は突風や台風、落雷などの自然災害が原因で住宅に被害があった場合にも適用されます。

そのため、雨漏りの原因が自然災害と考えられるときは、加入している保険の内容によっては適用されるかもしれません。ただし、新築時の施工不良や経年劣化に起因する場合は対象外となります。

雨漏りの原因が経年劣化か自然災害かを判断するのは、保険会社から派遣される鑑定人が行います。保険金の申請は以下のような流れです。

戸建住宅向けの火災保険には、「住宅火災保険」「住宅総合保険」などがありますが、総合保険のほうがカバーする範囲が広く、例えば人身事故による破壊や衝突などによる被害にも対応しています。

雨漏りの修理は高額になることもありますので、ご自身がどのような保険に加入しているのかをご確認いただき、活用できるものはうまく活用しましょう。

その他、雨漏り補修に関するお役立ちコンテンツ

雨漏りが発生するときは、雨水が1次防水と2次防水を突破して起こります。ここでは、1次防水と2次防水の役割を説明いたします。

雨漏りは放置しておいていいことはありません。2次被害にまで拡大すると補修にかなりの費用がかかる可能性があります。ここでは、2次被害にどのようなことがあるのかを説明します。

住宅には、雨漏りを防ぐために様々な工夫が施されています。ここでは、それぞれの雨漏りを防ぐ対策について説明いたします。

雨漏りが起こりやすい箇所としては「屋根、ベランダ、雨樋、外壁、窓」があげられます。ここでは、これらの箇所からの雨漏りの主な原因についてご説明します。

シロアリは雨漏りの二次災害として深刻な被害をもたらします。ここでは、シロアリの種類と駆除方法についてご説明します。

築10年以上で雨漏りが生じる可能性があり、定期的なチェックが必要です。ここでは、予防と応急処置についてご説明します。

雨漏りの補修は優良業者を選ぶことが大切です。ここでは、選定方法のポイントと資格についてご説明します。

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