ドレン(排水口)が詰まる原因

ドレンが詰まるのは、外部から飛来した落ち葉やゴミ、泥などの異物が溜まってしまうことが原因です。

通常、ベランダや屋上に降った雨はドレンに向かって流れていくため、水と一緒に落ち葉やゴミなどもドレンに流れつきます。

そして、落ち葉やゴミなどの異物が外に排出されずに溜まっていき、やがてドレンを詰まらせてしまいます。

メンテナンスの必要性

ドレンの詰まりが起きている場合は、早めのメンテナンスが必要です。

なぜなら、ドレンは鉄や金属製のものが多いため、長期的に水にさらされるとサビが発生し、さらにサビが原因で防水材や雨樋との接合部に隙間が生じて、そこから雨水が建物内部へ浸入してしまうからです。

また、ドレンが詰まると水が排水できなくなり、溜まった水が原因で防水層の劣化を早める恐れもあります。

ドレンの詰まりを放置していると雨漏りに繋がりますので注意しましょう。

ドレンの詰まりを防ぐためには日頃の掃除が大切

ドレンの詰まりを防ぐためには、日頃から掃除しておくことが大切です。

なぜなら、日頃から落ち葉やゴミを除去して綺麗に掃除することで、ドレンが詰まる原因である異物を排除できるからです。

また、お手入れの際にドレンにサビが無いかも点検できるため、もし劣化があっても早期に発見・補修することが出来ます。

ドレンの詰まりが原因で水が溜まっている時の補修方法と費用

以下は、ドレンの詰まりによって水が溜まっている場合の補修方法と費用です。

補修方法

ドレンの補修方法には、既存のドレンの上に「改修用ドレン」と呼ばれるドレンを被せる方法と、既存のドレンを撤去して新しいドレンに交換する2通りあります。

一般的には、改修用ドレンを使用した補修方法を採用することが多いです。

理由としては、新たに交換するよりも費用を抑えられ、改修用ドレンを被せる方法でも問題なく水を排水できるといった点が挙げられます。

改修用ドレンを設置する際は、改修用ドレンについている鉛の板を壁や床にしっかり沿うように取り付けて劣化したドレンをカバーし、取り付けた後は上から防水材を塗装して密着性を確保します。

費用

改修用ドレン設置にかかる費用は、1箇所あたり13,000～15,000円が相場です。

必要なドレンの数は、戸建て住宅のベランダであれば基本的に1つですが、ビルやマンションなどの屋上は3つ以上必要になることもあります。

まとめ

ドレン(排水口)には、ベランダや屋上に降った雨を外へ排水する重要な役割があります。

ドレンが詰まると水が流れずに溜まってしまい、溜まった水が原因でドレンや防水層を劣化させるため注意が必要です。

また、状況が悪化すると雨漏りに繋がる可能性もあるため、定期的にしっかりと排水されているかを確認し、ドレン周りの劣化が確認できる場合は業者に見てもらうようにしましょう。