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外壁塗装工事を行う際の近隣挨拶の必要性

更新日:2023/05/02

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解説者鈴木良太【外壁塗装110番 代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

諏訪・高橋法律事務所:高橋智美
私生活では2児の母です。弁護士業をしていて嬉しいのは、起きてしまったトラブルを引き受けることで気が軽くなったと言ってもらえること、依頼者のホッとした顔を見られることです。

高齢化社会への法的な対策は、重要な課題であると考えています。日々事件に取り組みながら、暮らしやすい社会が実現されるように、できることを一つずつやっていこうと思います。

【この記事の要約】

外壁塗装を行う際は、近隣トラブルを防ぐためにも、工事が始まる前に挨拶をしておくことが大切です。

業者に挨拶回りをしてもらえるケースがほとんどですが、ご自身でも挨拶の必要性や伝えておくべき内容などを知っておくといいでしょう。

工事前の挨拶は重要

外壁塗装を行う場合、工事が始まる前にご近所の方へ挨拶しておくことが重要です。事前に挨拶をする目的は、トラブルを未然に防ぐことです。

もし挨拶をせずに工事を始めてしまうと、工事の開始について知らなかった人から、騒音や臭いのクレームを受けたり、工事車両が邪魔といったトラブルなどに繋がってしまう恐れがあります。

あらかじめ挨拶しておけば、騒音・臭いの発生や路上に駐車している工事車両などに関しても理解してもらえ、多少のことはおおめに見れくれるはずです。

工事中は施主だけではなく、近隣住民にも大きなストレスを与えるため、迷惑をかけてしまう点を伝えるためにも、事前の挨拶は必須と言えます。

挨拶をするタイミング

工事を始める1週間前には、事前の挨拶を済ませておくようにしましょう。ただし、早すぎても忘れられてしまう可能性があるので、注意が必要です。

また、挨拶に行った際に留守の場合も考えられるため、ある程度時間に余裕を持って回ることも大切です。複数回、訪問しても留守が続いているときは、挨拶文と粗品をポストや玄関前に置いておくといいでしょう。

どの範囲まで挨拶すべきなのか

工事前の挨拶をする範囲は、一般的に両隣、向こう3軒、裏3軒の合計8軒が適切と言われています。ただ、住宅が密集しているエリアでは、多くの住宅に騒音や臭いで迷惑をかけてしまう可能性があるため、挨拶を行う範囲も広くなるでしょう。

また、工事車両の出入りや路上駐車が多くなる場所についても、あらかじめ付近の人に挨拶しておいたほうが無難です。

いずれにせよ迷惑をかけてしまいそうな住宅には挨拶に伺い、もしどこまで挨拶すればいいのか判断しにくいときは、業者に相談してみるといいでしょう。

挨拶の際に伝えておくべき内容

挨拶の際に伝えておくべき内容は、次の6点です。

・工事の期間
・作業する時間帯
・施工業者の会社名と連絡先
・ご自身の住所と連絡先
・おおまかな工事内容
・「ご迷惑をおかけします」という説明

もし工事に関する専門的なことを聞かれた場合は、業者から説明してもらうようにしましょう。ご自身であいあまな返答をしてしまうと、それによってトラブルに発展する可能性があります。

挨拶文の例

挨拶回りをする際は、上記で説明した内容を書面にしたものと粗品も渡しましょう。粗品に関しては事項で説明いたします。

挨拶文は業者が作成してくれるケースがほとんどですが、もし対応してくれない場合は、ご自身で作る必要があります。

【挨拶文の例】

近隣の皆様へ

こんにちは。この度、○○(住所)にて外壁塗装工事を行うこととなりました。

工事中は騒音や車の出入りなどでご迷惑をおかけするかと思いますが、細心の注意を払って作業いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。また、なにかお気づきの点などありましたら、ご連絡いただきますようお願い申し上げます。

工事予定期間:○月○日~○月○日まで

作業時間:○時~○時まで

施工会社・担当者・電話番号

ご自身の名前・電話番号

粗品は何を用意すればいい?

粗品を持って行く際は、300~500円程度の日用品がオススメです。石鹸、選択洗剤、タオル、入浴剤といったものがいいでしょう。

あまりに高額なものは、かえってご近所の方に気を遣わせてしまうことになるので気を付けましょう。

業者に近隣の情報を共有しておくことが大事

業者が挨拶回りを行う場合は、事前にご近所ついての情報を業者に共有しておくようにしましょう。

例えば、「お隣は礼儀に厳しい人だから丁寧にしてほしい」「裏の人は子供がいるから臭いを気にしているかもしれない」などと伝えることで、業者側もそのご家庭に適した対応ができるようになります。

また、お客様自身でも、どこまで挨拶が済んでいるのか確認しておくことが大切です。もし直接会って話ができていない人がいた際、ご自身がその人と会う機会があれば、一言フォローすることができるでしょう。

まとめ

外壁塗装を行う前のご近所への挨拶には、騒音や臭いの発生、工事車両の出入りなどによって受けるクレーム・トラブルを未然に防ぐ目的があります。

工事の実施は近隣の方の生活にも影響し、それによってストレスを与えてしまう可能性もあるため、しっかりと配慮することが大切です。

業者との契約を進めるにあたって、見積内容やアフターフォローなどを確認しておくことも重要ですが、事前の挨拶に関してもどのように対応してくれるのかを聞いておくようにしましょう。

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