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更新日:2022/03/31

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解説者鈴木良太【編集者・外壁塗装110番代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

防水工事を行う適切な時期とは

【この記事の要約】

屋上やベランダの防水は定期的にメンテナンスすることが大切ですが、メンテナンスを行うタイミングや適した季節がわからないといった方も多いかと思います。

しかし、適切なメンテナンス時期を逃してしまうと建物全体に大きな影響を及ぼし、高額な工事費用がかかってしまう場合もあるので注意が必要です。

このページでは、防水工事を行うタイミングや防水工事に適した季節、メンテナンスが必要となる劣化症状について説明しています。

防水のメンテナンスを行うタイミング

屋上やベランダ防水のメンテナンスは、10~15年を目安に行うのが一般的です。

なぜなら、防水の耐用年数が10年程度の工法が多いからです。

もちろん、防水工法によって耐用年数は異なるため、耐用年数に応じてメンテナンスする必要はあります。

メンテナンスを行わず耐用年数を過ぎた状態のまま放置すると、防水性の低下やひび割れなどの劣化が進み、最終的には亀裂や隙間から雨水が浸入して、雨漏りが発生してしまいます。

さらに、雨漏りの修理費用は高額になることも多く、状況によっては数百万円かかるケースもあるので、余計な費用をかけないためにも定期的なメンテナンスが重要です。

防水工事にオススメの季節は春と秋

防水工事は基本的に一年中行うことが可能ですが、特にオススメの季節は春と秋です。

なぜなら、春と秋は天候が安定しており、作業がしやすいからです。

ただし、春と秋は繁忙期になるので、早めに依頼をしないとお客様の希望日程でに工事が開始できない場合があります。

また、雨天が続くと工期が延びてしまうため、必ずしも予定通りに工事が進むとは限りません。

夏・冬に防水工事を行う時は天候に注意

夏と冬でも、施工上の注意点を守れば問題なく工事を進められます。しかし、夏・冬に防水工事を行う時は天候に注意する必要があります。

なぜなら、天候によって防水シートや塗料に影響が出るからです。

例えば、夏は暑さで防水シートが伸びたり、塗料や防水シートが十分に硬化しない場合があるため注意が必要です。

さらに、梅雨や台風などの影響で、工期が予定より延びる可能性も高いです。

反対に冬は気温が低いため、塗料や防水シートの表面だけ硬化したり、凍結や結露が発生してしまうことがあります。

夏と冬に工事を行うメリットとしては、閑散期になるのでお客様の希望する日程で工事を開始することができたり、割引キャンペーンなどを行っている場合があるといった点が挙げられます。

メンテナンスが必要な劣化症状

防水層は紫外線や雨風を受けて劣化していくため、時間の経過とともに様々な症状が現れます。

次のような劣化症状が見られる場合は、メンテナンスが必要となりますので注意しましょう。

ひび割れ

ひび割れの発生は、ウレタン防水やFRP防水の仕上げとして塗装されているトップコートが、紫外線の影響によって劣化することが原因です。

表面のひび割れのみであれば、直ちにメンテナンスが必要というわけではありませんが、ひび割れを発見した場合は早めにトップコートを塗り替えることが大切です。

なぜなら、ひび割れを放置していると防水層が劣化する原因になるからです。

また、ひび割れが大きく、トップコートだけで対応できない状態の場合は、防水層から新たに施工する必要も出てきます。

雑草やコケが生えている

雑草やコケが生えている場合は、出来るだけ早めに業者に相談することが重要です。

理由は、雑草やコケが生えるのは防水性が低下している証拠なので、完全に防水機能が失われる前にメンテナンスする必要があるからです。

メンテナンスする際は、高圧洗浄で洗い流した後にトップコートの塗り替えを行うか、雑草や植物の根が防水層にまで達している場合は、トップコートだけではなく防水層の施工も必要になることがあります。

注意点として、素人判断で雑草や植物を抜いてしまうと防水層を傷つける恐れがあるため、雑草や植物が発生しても安易に抜かないように気を付けましょう。

水が溜まっている所がある

水が溜まっている所がある際は、早めに原因を究明して処置することが重要です。

なぜなら、水が溜まっている状態を放っておくと、防水の劣化を早めてしまう恐れがあるためです。

排水口の詰まりが原因の時は、排水口を掃除することで状況を改善できますが、浮きや剥がれも発生している場合は防水層のメンテナンスが必要になる可能性もあります。

きちんと勾配が付けられているのに水が溜まる場合は、排水口にゴミや落ち葉が詰まっていたり、防水層の浮きや剥がれによって水の流れを妨げていることが原因として挙げられます。

防水シートの剥がれや浮き

防水シートの剥がれや浮きは、防水シートの粘着力が低下していることや、下地に水分が残っている状態でシートを貼り付けていたこと等が原因で発生します。

剥がれや浮きが起きている場合は、たとえ部分的な剥がれや浮きだったとしても早急な処理が必要です。

理由として、後に範囲を広げて全体的に浮き上がらせてしまったり、剥がれや破れを悪化させてしまうこともあるからです。

メンテナンス方法として、範囲が狭ければ防水シートの部分的な補修が可能ですが、広範囲に症状が見られる場合は全体的な改修工事を行うことになります。

雨漏りしている

防水層の劣化が進み防水機能が失われると、ひび割れや剥がれ等の亀裂や隙間から雨水が浸入し、雨漏りが発生してしまいます。

もし雨漏りを発見したら、直ちに専門の業者に見てもらうようにしましょう。

なぜなら、雨漏りはカビや木材の腐食、シロアリの発生といった被害を及ぼし、最悪の場合は建物が倒壊する危険性もあるためです。

まとめ

防水工事は一年中行うことが可能ですが、特に工事に適している季節と言えるのは春と秋です。

春と秋は繁忙期でもあるため、工事を検討している方は、早めに業者に相談するようにしましょう。

また、ひび割れや雑草、コケが発生しているなどの症状を放置していると雨漏りに繋がるので、定期的にメンテナンスを行い、状態が悪化する前に劣化を抑えることが大切です。

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