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更新日:2024/02/23

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解説者鈴木良太【編集者・外壁塗装110番代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

雨漏りの修理後にまた雨漏りする原因や業者選びのポイント

【この記事の要約】

「雨漏りの修理をしたのに、また雨漏りしている」「雨漏り修理で失敗したくない」等とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

雨漏りが再発する原因は、ほとんどの場合が人為的なものです。そのため、雨漏り修理を行う際は、信頼できる優良な業者を選ぶことがとても重要となります。

このページでは、雨漏りが再発する原因や業者選びのポイントなどについて説明いたします。

雨漏りが再発する原因

雨漏りが再発する主な原因は、次の4つ挙げられます。

調査不足

雨漏りの修理を行う場合は、まずしっかりと調査をして雨漏りの原因を特定する必要があります。

しかし、原因を特定するのは非常に困難で、さらに雨漏りの原因箇所が1つだけではなく、複数の箇所から雨水が浸入しているケースもあります。また、建物の構造はとても複雑で、雨漏りしている部分が原因箇所とも限りません。

調査が不足していたり、知識や経験が少ない業者に依頼してしまうと、雨漏りの原因箇所ではない見当違いの場所を修理したり、複数の原因があるにもかかわらず、1箇所のみしか修理していないといった事態に繋がってしまいます。

雨漏り調査・修理を行う際は、建物の構造や雨漏りに関する知識があり、豊富な経験を持つ業者に依頼することが大切です。

施工ミス

雨漏りの原因箇所に対して適切な修理が行われておらず、雨漏りが再発するケースもあります。

修理後に晴れの日が続くと雨漏りが直ったと勘違いするかと思いますが、施工ミスがあった場合は完全に雨漏りを直すことはできません。いずれは、また同じところから雨漏りしてしまいます。

施工ミスのパターンはいくつかあり、例として次のようなことが挙げられます。

・排水に必要な隙間までコーキングで埋めてしまった
・屋根の下にある防水シートが劣化しているにもかかわらず、防水シートを交換しなかった
・外壁のコーキング修理で、既存コーキングを撤去する「打ち替え」が必要なところを、既存のコーキングの上から新しいコーキング材を施工する「打ち増し」を行った

下請け業者による手抜き工事

ハウスメーカーに雨漏りを修理を依頼する場合、実際に工事を請け負うのはメーカーの下請け業者です。一般的に工事代金の2~3割程は、中間マージンとして元請けであるハウスメーカーが受け取り、残ったお金で下請け業者が工事を行うことになります。

この際、下請け業者は限られた費用の中で工事を行わなければならないので、自分たちの利益を増やすために人件費や材料費を削減して、手抜き工事をする可能性があります。

また、故意に手抜き工事した場合だけでなく、下請け業者の施工により雨漏りなどのトラブルが発生すると、責任の所在がハッキリとせずに下請け業者と元請け業者が互いに責任を押し付け合い、根本的な解決に至らないケースもあります。

もちろん、全てのハウスメーカーや下請け業者が当てはまるわけではありませんが、このようなリスクがあるという点については知っておくようにしましょう。

修理の際に別の問題が生じた

屋根からの雨漏りを修理する場合は、基本的には屋根に上って作業をします。

この時に、誤って屋根材を踏み割ってしまい、そのことに気が付かずに工事を終えてしまうと、やがて割れた部分が原因で雨漏りを引き起こしてしまいます。

特に劣化した屋根材は割れや破損が生じる可能性が高くなるため、修理を依頼する際は屋根修理の経験が豊富な業者や、万が一に備えてフォロー体制が整っている業者にお願いすることが重要です。

雨漏りを繰り返すことによる建物への影響

雨漏りは建物に多大なダメージを及ぼします。

雨漏りの二次被害には、シロアリの発生、建材の腐食、カビの発生などの症状があり、状況によっては漏電や耐震性の低下といった危険性も高まります。

一度の雨漏りでも建物に与える影響が大きいうえに、さらに再発を繰り返しているとなると、建物の寿命が急激に短くなったり、カビの増殖による異臭やアレルギー発症などにも繋がってしまいます。

また、雨漏りを放置していると建物や人体に影響ができるだけでなく、屋根の葺き替えや外壁の張り替えなどの大がかりな修繕工事が必要となり、費用も高額になっていきます。

そのため、雨漏りを見つけたら早急に経験豊富な専門業者に相談をして、適切な方法で調査・修理することが大切です。

雨漏りの修理業者を選ぶときのポイント

雨漏りの再発を防ぐ為には、信頼できる優良な業者を見つけることが重要です。業者選びの際は、次のようなポイントをチェックしてみるといいでしょう。

時間をかけてしっかりと調査を行っているか

雨漏りを直すためには、原因を特定することが重要です。そのため、しっかりと調査が行われているかを確認するようにしましょう。

調査を疎かにして、少し見ただけで屋根の葺き替えや外壁の張り替えなどを勧めてくる業者には注意が必要です。このような業者は、高額な工事で契約を交わしたいだけで、雨漏りを完璧に直す気はありません。

調査方法はいくつかあり、一般的には目視調査や散水調査、赤外線カメラを使用した調査などが行われます。調査費用は、目視調査は無料、それ以外は有料としている業者がほとんどです。

質問したことに対してきちんと答えてくれるか

雨漏りを調査の際や見積提出時に、質問した内容に対してわかりやすく、ハッキリと返答してくれるのかという点も重要なポイントです。

もしすぐに答えられなかったり、曖昧な返答や話を逸らすような業者は、知識・経験が不足していると判断できます。このような業者では、安心して工事を任せられないでしょう。

どのような質問をすればいいのか悩まれる方もいるかもしれまんせが、小さなことでも良いので積極的に聞いてみることが大切です。お客様の疑問点や不安に感じている部分に関して、誠実に対応してくれる業者であれば信頼性も高いです。

雨漏りの修理の実績が豊富か

業者を探す際は、業者のホームページで施工実績や資格の有無を確認し、知識と経験が豊富にあるのかをチェックすることが大切です。また、業者に直接「これまでにどのような雨漏り修理を行ってきたのか」を聞いてみるのもいいでしょう。

繰り返しお伝えしているように、雨漏り調査・修理はとても難しいものです。そのため、建物の構造を熟知し、しっかりと雨漏りの原因を突き止め、さらに状況に最も適した修理方法を選択できる業者を見極める必要があります。

価格で判断しない

住宅のリフォームやメンテナンスなどを行う際、できるだけ費用を抑えたいと考えている方は多いと思います。

しかし、雨漏りが発生している場合は、被害が進行するとその分修理が必要な箇所が広範囲に広がっていき、工事も大がかりなものになってしまうため、費用が高額になるのは仕方がないことだと言えます。

もし安さだけで判断すると、必要な工事が行われなかったという事態に繋がる可能性があり、雨漏りが再発する原因にもなってしまいます。また、雨漏りが繰り返されると修理費用もその都度かかるため、結果的にトータルコストも高額になります。

雨漏りが発生している場合、建物への影響や居住者の精神面も考慮すると、一度の修理で完璧に直すのが理想的です。価格だけでは判断せずに、必要な工事を適正価格で提示してくれる業者を選ぶようにしましょう。

まとめ

雨漏りが再発する原因は、施工業者の知識・経験不足や施工ミス、手抜き工事などといった人為的なものがほとんどです。そのため、雨漏り修理を行う際は、知識や経験が豊富で真摯に対応してくれる業者を選ぶ必要があります。

業者を選ぶときは、しっかりと調査をしてくれるか、質問したことに対して曖昧な返答をせずにハッキリと答えてくれるか等をチェックして、信頼できる優良な業者を見極めるようにしましょう。

雨漏りはシロアリやカビの発生、建材の腐食、漏電、建物の耐震性の低下といった被害に繋がってしまいます。そのため、屋根材の破損や室内の雨染みを見つけたり、カビ臭が気になる場合などは早めに専門業者に状況を調べてもらうことが大切です。

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