ナノコンポジットシリーズは、水谷ペイントから発売されている外壁用塗料です。

汚れにさが特徴の「ナノコンポジットW」、汚れにくさに耐久性も兼ね備えた「ナノコンポジットF」、防藻に特化した「ナノコンポジットW防藻＋」の全3種類あります。

また、ナノコンポジットWとナノコンポジットW防藻＋はシリコン塗料、ナノコンポジットFはフッ素塗料となります。

特徴とメリット

ナノコンポジットは、ナノテクノロジーという極小世界の技術から生まれた塗料です。耐汚染性、耐変色性、耐炎性、防カビ・防藻、シックハウス対策、速乾性といった優れた持ち合わせています。

さらに、機能を高めつつ、地球環境への負荷も少なくできる塗料として開発され、地球温暖化の原因となる石油系資源の使用量を大幅に削減しています。

セルフクリーニング機能

ナノコンポジットのセルフクリーニング機能によって、汚れにくい外壁に仕上げることができます。セルフクリーニング機能とは、外壁に付着した汚れを雨で洗い流す機能のことです。

従来の塗料の場合は汚れが塗膜中に侵入・沈着するため、洗浄をしても汚れを取ることができませんが、ナノコンポジットWの塗膜はガラスのような無機質な特性を持っているため、この性質によって汚れが侵入するのを防げます。

超耐候性

建物は常に紫外線や雨風の影響を受けており、年月の経過とともに塗膜の色褪せや変色がみられるようになります。

しかし、ナノコンポジットは非常に耐候性に優れているため、紫外線による劣化が少なく、色褪せ・変色がにしくいのが特徴です。

艶の種類

艶なし

適用下地

コンクリート、モルタル、窯業系サイディング

デメリット

鮮やかな色は選べない

ナノコンポジットはカラーバリエーションが少なめで、彩度の高い鮮やかな色は選べません。

そのため、淡い色を好む方にはオススメですが、原色に近い色や濃い色で塗装したいという場合には適していません。

艶ありは選べない

ナノコンポジットは艶ありを選べないため、2～3分艶程度のほぼマットな仕上がりになります。

光沢感のあるピカピカした外壁にしたい方にとってはデメリットとなるでしょう。どうしても艶を出したい場合は、他の塗料を使用するしかありません。

塗料の価格や単価

水谷ペイントのサイトには、価格や単価の掲載はありませんが、実際に施工するときは3回塗りの合計単価でシリコンが2,500円～3,000円/m2、フッ素は3,200円～3,800円/m2が相場です。

公式サイト

https://www.toso-nano.com/

塗料に関するお役立ちコンテンツ

プロの職人が選ぶお勧め塗料ランキング

当サイトに参加している優良業者に、自分の家を塗装すると仮定してどの塗料を使うか選んでもらった結果を公開。これを見れば本当に人気の塗料が分かります。

塗料の種類別の詳細

アクリル塗料

新しいピュアアクリルなどの特殊な塗料以外はもう使用されない。

ウレタン塗料

付帯部以外では、ほとんど使用されない。シリコンの前に主流だった塗料。

シリコン塗料

耐久年数と価格のバランスがよく最も使われている塗料。

ラジカル制御型塗料

今、最も注目されているされている塗料。値段がシリコンと同等で、耐久性がシリコンとフッ素の間。

フッ素塗料

耐久性も高いが、値段もかなり高い。外壁はシリコン、屋根はフッ素という使われ方をする。

光触媒塗料

太陽の光で汚れを分化し、雨の水で洗い流す特殊な機能がある。耐久性も長いが、単価も高い。

無機塗料

塗料のグレードの中で最も高く、耐久性も最も高い。新しい塗料で注目されている。

塗料選びに役立つ知識

設計単価や出荷証明など業者でなければ知らないような言葉について説明しています。また、良くある質問にも回答しています。