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更新日:2019/08/28

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解説者鈴木良太【編集者・サイト管理人】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

人気急上昇!ラジカル制御形塗料の特徴と単価、注意点

「パーフェクトトップって言うラジカル塗料をオススメされたけど、本当に良い塗料なの?」

「ラジカル塗料は、シリコンと同じくらいの価格で耐久年数がシリコンとフッ素の間と聞いたけど本当なの?」

当サイトには、このような相談をよくいただきます。ラジカル塗料は、2012年に発売された次世代の塗料で、塗膜の劣化を科学的に抑制する機能があり、今までの塗料にはない耐久性とコストパフォーマンスを実現しています。

現在主流のシリコン塗料に変わり、今後の主流となることが予想されており、多くの塗装業者さんが注目する塗料ですが、デメリットも存在します

そこで、外壁・屋根塗装で失敗しないためにも、このページを読めばラジカル制御塗料の情報が全て理解できるようになっています

この記事の要約

ラジカル塗料は、シリコンと同じくらいの単価で、耐久年数がシリコンとフッ素の間ぐらいの塗料です。

2012年の終わり頃に出てきた塗料で、2016年に入り日本の三大塗料メーカー全てから商品が揃いました。出てきて間もない塗料なので、シリコン塗料などと比べると、実際の建物で10年以上経過した実績がないのが注意する点ですが、塗料メーカーも力を入れていて、今後最も注目される塗料です。

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ラジカル塗料とは?

ラジカル塗料とは、優れた耐久性とコストパフォーマンスで、シリコン塗料に変わって主流になりつつある塗料です。

通常、塗料のグレードは、塗料の耐久性などを決める合成樹脂の名前で決まります。 例えば、アクリル合成樹脂であればアクリル塗料、アクリルシリコン合成樹脂であればシリコン塗料と呼ばれます。

しかし、ラジカルは、合成樹脂の名前ではなく、ラジカルの発生を制御する性能から名づけられており、正式にはラジカル制御型塗料と呼びます

使われている樹脂は、アクリル樹脂(パーフェクトトップ)やシリコン樹脂(プレミアムシリコン)で、塗料により異なります。

ラジカル塗料の仕組み

ラジカルは、塗料に含まれる酸化チタンが紫外線、水、酸素に触れることで発生する物質で、塗膜が白い粉状になるチョーキング現象を引き起こします。

ラジカル塗料には、高耐候酸化チタンが配合されており、ラジカルを内側に閉じ込める性質があります。また、光安定剤が含まれており、高耐候酸化チタンが閉じ込められなかったラジカルを捕まえる性質があります。

2つの性質があることで、ラジカルの発生を抑えて制御することが出来る塗料で、塗膜の劣化を防ぐことができます。

ほとんどが水性1液塗料

ほとんどが水性の1液型ですが、一部の屋根塗料で油性の2液型があり、ツヤありタイプとツヤ消しタイプが選べます。

主流はラジカル塗料に移行しつつある

現在の主流は、シリコン塗料ですが、徐々にラジカル塗料に移行しつつあります。

シリコン塗料は、価格と耐久性のバランスが良い点が優れているため、主流となっていますが、ラジカル塗料と比べた場合は、価格と耐久性のバランスが劣るため、ラジカル塗料に主流が変わりつつあります。

ラジカル塗料の特徴(メリット)

【メリット1】チョーキング現象が発生づらい

ラジカル塗料の最大のメリットは、淡い色でもチョーキング現象が起こりづらいことです。塗膜が劣化しにくいため、ツヤが長持ちし、汚れがつきにくい特徴があります。

【メリット2】コストパフォーマンスが良い

シリコン塗料と比べた場合、単価はさほど変わりませんが、耐久性はシリコン塗料とフッ素塗料の中間です。単価と耐久年数を考えた場合、コストパフォーマンスが良い塗料です。

【メリット3】防カビと防藻性に優れている

防カビと防藻性があるため、風通しの悪い場所や北側でも、カビや藻に対して効果を発揮します。

【メリット4】汚れがつきにくい

親水性に優れているため、汚れがつきにくい性質があります。特にツヤありは、汚れに強く、外壁をキレイな状態に保ちます。

【メリット5】下地を選ばない

相性の悪い下地が無いため、モルタルや木材、アルミや銅板などの金属にも塗装が可能です。

ラジカル塗料の特徴(デメリット)

【デメリット1】実績が少ない

2012年に日本ペイントの「パーフェクトトップ」が発売され、4年後の2016年頃には、各塗料メーカーのほとんどで発売されるようになりました。

2シリコン塗料やフッ素塗料に比べると、新しい種類の塗料で、塗装の実績が少ないですが、性能の高さから、急速に普及した塗料です。

【デメリット2】濃い色はできない

ラジカルを制御する機能は、白色の顔料に対して発揮されます。濃い色はラジカルが発生しないので、ラジカル塗料の効果がなくても、耐久性は変わりません。

淡い色を塗装する場合は、ラジカル塗料が選択肢の一つになりますが、濃い色を塗装する場合は、他塗料での施工となります。

ラジカル塗料はこのような人にオススメ

コストパフォーマンスに優れた塗料を使いたい方にオススメです。ラジカル塗料は、価格と耐久性のバランスに優れ、1回施工では、非常にコストパフォーマンスの良い塗料です。

但し、30年などの長期で考えると、より耐久年数の長い塗料の方がコストパフォーマンスが良いです。

代表的なラジカル制御形塗料

パーフェクトトップ [日本ペイント]

パーフェクトトップの画像いち早く、市場に出したラジカル制御形塗料。現在一番使われています。2016年の初め頃にパーフェクトセラミックトップという無機系のラジカル制御形塗料も発売しました。

艶は、艶有り、5分艶、3分艶、艶なしです。他のラジカル制御形塗料と比べ、唯一艶なしがあります。

ラジカル制御形塗料を嫌う業者でも、パーフェクトシリーズのパーフェクトシーラー、パーフェクトプライマーなどの下塗り材は評判がよく、使う業者も多いです。

エスケープレミアムシリコン [エスケー化研]

エスケープレミアムシリコンの画像2014年の終わり頃に、パーフェクトトップを追いかけるように発売されたエスケー化研のラジカル制御形塗料。

艶は、艶有り、5分艶、3分艶のみとなっていて、艶なしがありません。2016年には、弾性機能を持ったエスケー弾性プレミアムシリコンも発売されました。

アレスダイナミックTOP [関西ペイント]

ダイナミックトップの画像2016年の初めに、日本ペイントとエスケー化研を追いかけるように発売された、関西ペイントのラジカル制御形塗料。

艶は、艶有り、7分艶、5分艶、3分艶となっていて、他のラジカル制御形塗料ではない7分艶があり、エスケープレミアムシリコンと同じく艶なしはありません。

アレスダイナミックTOPの最大の特徴は、ダイナミック強化剤を混ぜることで、湿度85%以下、含水率8%以下なら塗装できるので、養生していれば雨の日でも施工が可能な点です。

塗装業界は、雨が降ると施工ができなく、工期が延びるという問題がありました。この問題を解消するために生まれた塗料です。

まだまだ、実績はありませんが、今後注目されている塗料です。

塗料グレードによる単価、耐久性 徹底比較

グレード

耐久性

単価(m2) ※3回塗りの合計
アクリル 5~7年 1,400~1,600円
ウレタン 8~10年 1,700~2,200円
シリコン 10~15年 2,300~3,000円
ラジカル制御形 12~15年 2,500~3,000円
フッ素 15~20年 3,800~4,800円
光触媒 15~20年 4,200~5,000円
無機 20~25年 4,500~5,500円
【まとめ】

最後に、ラジカル制御塗料のおさらいです。

・ラジカル制御塗料は、2012年に日本ペイント(パーフェクトトップ)から初めて商品が販売された次世代の塗料で、現在はエスケー化研(エスケープレミアムシリコン)、関西ペイント(ダイナミックトップ)など他の会社からも販売されています。

・塗料の劣化原因となるラジカルを制御することで、シリコンと同じくらいの価格で、耐久性がシリコンとフッ素の間くらい。コストパフォーマンスに優れている。

・ラジカル制御塗料は、チョーキングが起こりにくく、汚れが長持ちする

・唯一のデメリットは新しい塗料なので実績が少ないこと。ただし、主流になりつつある塗料。

・年々改良が進み、無機を使ったラジカル塗料(ニッペ パーフェクトセラミックトップ)も発売された。

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