TOP > 塗料の種類や特徴 > 塗料選びに役立つ知識 > 意外と知られてない「塗料」と「ペンキ」の違い
更新日:2017/08/14

この記事を評価する

閉じる
この記事のアドバイザー情報※各タブをクリックすると詳細が見れます

解説者鈴木良太【外壁塗装110番 代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット 代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装 代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

意外と知られてない「塗料」と「ペンキ」の違い

塗料とペンキの違い

塗料とペンキは、広い意味は同じものですが、成分や性能などが異なるので厳密にいうと別の物です。

塗料とは

塗料は、樹脂、顔料、添加物の3つから構成されており、合成樹脂塗料と呼ばれています。それぞれの役割は以下の通りです。

樹脂:塗膜を形成する成分
顔料:塗料の色を決める成分
添加物:顔料の沈殿を防いだり塗膜に柔軟性をもたせるなどの役割

ペンキとは

ペンキは、オイルペイントや合成樹脂調合ペイントの総称です。

オイルペイントは、昔ながらのペンキで、油性調合ペイントや油性ペイントとも呼ばれています。ボイル油を主成分に、顔料や添加物を加えたものです。

合成樹脂調合ペイントは、長油性アルキド樹脂ワニスに顔料を混ぜたもので、ホームセンターで売っている一般的なペンキです。

主成分の長油性アルキド樹脂ワニスは、アルキド樹脂と油成分を65対35の割合で混ぜ合わせたものです。樹脂はあくまでも調合されたもので、合成樹脂を主成分とする塗料とは別物です。

耐候性の違い

耐候性とは、屋外の環境での劣化に対する性能です。塗料は、耐候性が高いため、屋外環境でも変色や剥がれに強いですが、ペンキは耐候性が低く、変色や剥がれが出やすいです。

ペンキは、外壁を保護できる耐候性がなく、塗装を行ってもすぐに色あせや剥がれが発生するため、外壁・屋根塗装には不向きです。また、弾性がないので、モルタルなどの動きがある下地に塗装をした場合は割れます。そのため、屋内や塗膜が劣化しても支障が無い箇所への塗装に限られます。

乾燥時間の違い

ペンキは乾くまでに、2日~3日程度かかります。乾燥中に雨が降ると、塗膜に雨の跡が付くので、塗り直しをしなければキレイな塗装にはなりません。

塗料の乾燥時間は種類によって異なりますが、4時間程度のものが多いです。

その他、塗料に関するコンテンツ

塗料に関するお役立ちコンテンツ

当サイトに参加している優良業者に、自分の家を塗装すると仮定してどの塗料を使うか選んでもらった結果を公開。これを見れば本当に人気の塗料が分かります。

塗料の種類別の詳細

新しいピュアアクリルなどの特殊な塗料以外はもう使用されない。

付帯部以外では、ほとんど使用されない。シリコンの前に主流だった塗料。

耐久年数と価格のバランスがよく最も使われている塗料。

今、最も注目されているされている塗料。値段がシリコンと同等で、耐久性がシリコンとフッ素の間。

耐久性も高いが、値段もかなり高い。外壁はシリコン、屋根はフッ素という使われ方をする。

太陽の光で汚れを分化し、雨の水で洗い流す特殊な機能がある。耐久性も長いが、単価も高い。

塗料のグレードの中で最も高く、耐久性も最も高い。新しい塗料で注目されている。

塗料選びに役立つ知識

設計単価や出荷証明など業者でなければ知らないような言葉について説明しています。また、良くある質問にも回答しています。

ピックアップ

外壁塗装業者

外壁塗装の基礎知識

運営団体について

ページトップへ戻る
今すぐ相場を確認する