設計単価を調べれば、塗料の大まかな単価がわかり安心。

設計単価とは、塗料メーカーが発表している、300m2当たりを塗装する場合の「3回塗りの塗料価格」と「職人の人件費」を足した平米当たりの単価です。
あくまでも、塗料メーカーがこれくらいになるだろうと定めているもので、家電などで見るメーカー希望小売価格のようなイメージです。
塗装店に依頼すると、メーカー設計単価より20%前後安い価格が、実際の施工料金になることが多いです。相場を確認する1つの手段として覚えておきましょう。
設計単価を調べる方法
メーカーの公式サイトで公開されているデータを見る方法
大手3社の外壁と屋根塗料の一覧ページを掲載します。ここで調べることができます。
設計単価を使い外壁塗装の料金を出す例
サイディングの外壁で人気の日本ペイントUVプロテクトクリアーを例に見てみましょう。

サイディングの塗替えの場合、一番上の2,930円/m2の部分の単価を使います。延べ床面積が30坪で、外壁の面積が140m2だと仮定すると「2,930 x 140 = 410,200円」が設計単価から求めた金額です。大体の場合がこれから20%前後安くなります。
当たり前ですが、屋根や足場、高圧洗浄、養生などの料金は含まれていません。あくまで外壁だけの例です。
参考URL:日本ペイント UVプロテクトクリアー
http://uvclear.jp/profile/
OEM塗料とオリジナル塗料を使う業者の注意点
これらの塗料は、各自の業者しか使っていないので、設計単価や他社との比較ができません。そのため、ありえないような単価で見積書を作ってくる業者もいるので注意が必要です。
このような業者に騙されないようにするには、設計単価が公表されている日本ペイントなどの大手塗料メーカーの塗料を使う塗装専門店からも見積りを取り比較するこです。
OEM塗料とは
OEM塗料とは、リフォーム総合店が使うことが多く、日本ペイントなどの大手塗料メーカーの中身を使い名前を変えて使っている塗料です。不正に中身を変えているわけではなく、メーカーから許可を取って作っています。OEMは自動車でもよくあります。
最近では、塗装専門店と塗料メーカーが協力して、地域に合わせたOEM塗料を作ることがあります。例えば、寒冷地用に寒さに強い塗料などです。
オリジナル塗料とは
オリジナル塗料とは、その業者が自社で開発したと言う塗料で、訪問販売の業者がよく使っています。実際には0から開発した塗料ではなくOEMの場合が多いです。
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