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更新日:2024/02/23

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解説者鈴木良太【編集者・外壁塗装110番代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

サンルームで雨漏りする原因や修理方法

【この記事の要約】

サンルームとは、ガラスで覆われた部屋のことです。見た目がオシャレなうえに、解放的で太陽の光を多く採りこめるメリットがあります。

ただ、サンルームは雨漏りしやすいと言われているため、設置する際はよく検討することが大切です。このページでは、サンルームで雨漏りする原因や修理方法について説明いたします。

サンルームで雨漏りする原因

サンルームで雨漏りする原因として挙げられるのは、主に以下に3つです。

施工不良

まず考えられる原因は、施工不良です。

サンルームはいくつかの部材を組み合わせてつくられているので、どうしても接合部に隙間が生じてしまいます。そのため、コーキングを充填して隙間を埋める必要があります。

しかし、その際に十分にコーキングが充填されていなかったり、誤った方法で施工しまうと隙間ができてしまい、そこから雨水が内部に浸入する恐れがあります。

また、サンルームは外壁に固定されるため、外壁材とサンルームの間にも隙間ができます。この隙間も上記と同じようにコーキングで埋める必要があり、施工不良によって隙間がきちんと塞がれていないと、雨水が入り込んで雨漏りに繋がってしまいます。

コーキング劣化

前述したように、サンルームにはコーキングがあらゆる部分に施工されています。

コーキングはしっかり施工していても、紫外線や雨風の影響によって5~10年程で劣化します。そして、劣化が進行すると割れや痩せ、剥がれなどの症状が現れ、これらの劣化症状によって生じた隙間から雨水が浸入してしまいます。

ガラス面や床面に大きな劣化が見られない場合でも、コーキングは確実に劣化していくため、外壁・屋根塗装の際にサンルームのコーキング補修もあわせて行っておくと安心です。

屋根材やサンルーム本体の破損・変形

屋根材やサンルーム本体が破損していたり、変形している場合も雨漏りに発展する恐れがあります。

破損・変形する理由は様々ですが、経年劣化による変形や地震による揺れ、物がぶつかった等が考えられます。サンルームに関しても定期的にメンテナンスを行い、台風や地震などの自然災害が起きた後は異常が無いかチェックしてみるようにしましょう。

サンルームで雨漏りしたときの修理方法と費用相場

コーキング補修

コーキングの劣化が進んでいる場合は、コーキング補修を行います。

一般的にコーキング補修のやり方は2通りあり、既存のコーキングの上から新しいコーキングを足す「打ち増し」と、既存のコーキングを全て撤去してから新たにコーキングを充填する「打ち替え」があります。

雨漏りしているサンルームや住宅の場合は、基本的に後者の打ち替えを行います。コーキングを全て新しいものに交換するため、耐久性や防水性が復活します。

コーキング補修にかかる費用は、5~10万円が相場です。

下地補修

雨漏りによる被害が進行し、サンルームの下地までダメージが及んでいる場合は、下地から補修する必要があります。

サンルームの下地補修にかかる費用は、15~25万円程が相場です。

屋根材の交換

屋根材の破損や変形がみられる場合は、屋根材を新しいものに交換します。サンルームに使われる屋根材は主にポリカーボネート板で、耐用年数は10~15年程です。

費用は、部分的な交換のみであれば1~3万円、全て交換する場合は10~30万円程かかります。

サンルーム本体の交換

支柱が破損しているなどサンルーム全体に劣化がみられる場合は、サンルームそのものを交換する必要があります。

サンルームの交換にかかる費用は広さによって大きく変動し、40~130万円程が相場となります。

サンルームの雨漏りを防ぐための対策

定期的に点検・メンテナンスすることはもちろんですが、オーニングを活用するのも雨漏りを防ぐのに有効的です。

オーニングとは、サンルームの上に取り付けるサンシェードのことで、サンルームは紫外線の影響で劣化していくため、サンシェードを使用して紫外線からサンルームを保護することにより劣化の進行も抑えられるメリットがあります。

また、サンルームに雨が当たるのを防ぐことでもできるため、雨によって劣化が進行したり、雨水が浸入してしまうのを軽減する効果もあります。

オーニングの種類には壁に固定するタイプや独立型があり、オーニングを使わないときは、手動のハンドルやリモコン操作などで巻き取ることも可能です。

様々な性能を持った商品も販売されているので、サンルームを長持ちさせたい、雨漏りが気になるという方は、オーニングの設置を検討してみるといいでしょう。

サンルームの雨漏り修理は専門業者に依頼しましょう

DIYでコーキング補修や屋根材の交換を検討している方もいるかもしれまんせが、雨漏りをDIYで修理するのはオススメできません。

雨漏りを完全に止めるには、しっかりと原因を突き止めて適切な方法で修理しなければなりません。しかし、雨漏り調査・修理には専門的な知識、高い技術力、豊富な経験が必要となるため、素人には非常に困難です。

たとえDIYで直してもすぐに雨漏りが再発したり、誤った方法で修理したことによって状況が悪化してしまうでしょう。また、屋根の修理をする場合は高所作業になるため、脚立やハシゴから足を滑らせて落下する危険性もあります。

雨漏りは住宅に大きな被害を及ぼす恐れがあり、DIYによる修理で解決できる問題ではありません。必ず専門の業者に調査・修理を依頼するようにしましょう。

火災保険を利用してサンルームの修理ができる可能性がある

自然災害が原因でサンルームの雨漏りが発生した場合は、火災保険を使って修理できる可能性があります。

火災保険は火災による被害だけでなく、台風や強風、ひょうなどによる被害も補償対象となるため、雨漏りの発生原因が自然災害と認められれば、修理費用を抑えてリフォームすることが可能です。

ただし、自然災害が原因で雨漏りしているのかを判断するのは保険会社の鑑定人となるため、その判断によっては保険を申請したからといって必ずしも保険金を受け取れるとは限りません。

また、保険の申請は被害が発生してから3年以内に行う必要があります。時間が経過するにつれ、自然災害が原因なのか見極めるのが難しくなり、それに伴って申請も通りにくくなっていくため、できるだけ早く業者に相談して保険会社に申請するようにしましょう。

注意点として、工事を始めるのは保険金を受け取れるが確定してからにすることが重要です。絶対に保険金が受け取れるとは限らないので、もし申請結果が出る前に工事を始めてしまうと、申請が通らなかった際に施主が修理費用を全額負担しなければなりません。

火災保険の利用を検討している場合は、手続きをスムーズに進めるためにもその旨を業者にあらかじめ伝えておき、保険を悪用する業者には騙されないように気を付けましょう。

まとめ

サンルームで雨漏りする原因は、コーキング処理の施工不良や経年劣化、サンルームを構造する部材の破損などが挙げられます。

雨漏りを放置していると下地からサンルーム全体の交換が必要になったり、外壁から家の中に雨水が浸入して室内にまで被害が及ぶ恐れがあります。そのため、雨漏りを防ぐ為にも定期的にメンテナンスを行い、雨漏りが発生したときは早めに修理することが大切です。

雨漏りの調査・修理は専門的な知識や技術を要するので、DIYで直そうとはせずに必ず専門業者に相談するようにしましょう。

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