セラMシリコンシリーズは、関西ペイント株式会社が開発した低汚染型の2液弱溶剤アクリルシリコン樹脂塗料です。セラシリコンの弱溶剤タイプで、Mはマイルドシンナー(弱溶剤)の略です。

セラMシリコン2とセラMシリコン3の2種類あり、現在使われているのは後者のセラMシリコン3になります。また、弾性タイプもあります。

特徴とメリット

セラMシリコン3は、セラミック変性樹脂を採用しており、優れた低汚染性・耐候性を発揮する塗料です。防カビ・防藻性も兼ね備えています。

塗膜が水となじみやすい親水性という性質を持っているため、塗膜に汚れが付着しても、塗膜と汚れの間に雨水が入り込んで、雨と一緒に汚れを洗い流してくれます。

また、耐候性が高く、紫外線の影響による劣化も抑えられるので、長期にわたって汚れや色褪せの少ない綺麗な状態を維持することが可能です。

安全性

2液型の油性塗料ですが、弱溶剤系でF☆☆☆☆なので安全です。鉛、クロム、トルエン、キシレンを含みません。

艶の種類

セラMシリコン2：艶あり セラMシリコン3：艶あり、7分艶、5分艶、3分艶

適用下地

コンクリート、モルタル、スレート、PC板、サイディングボード、ALC、ブロック、木部、FRP、鉄部、アルミニウム、亜鉛メッキなど

デメリット

水性塗料と比べると臭いがする

セラMシリコンシリーズは油性塗料のため、施工中にシンナーの臭いが感じられるかもしれません。弱溶剤系なので多少臭いは抑えられていますが、臭いに敏感な方は体調を崩してしまう恐れがあります。

また、安全性には問題ありませんが、赤ちゃんやペットへの影響が心配という場合は、水性塗料を使用するのがいいでしょう。

艶なしを選べない

セラMシリコンシリーズは艶なしに対応していないため、完全に艶を消したマットな仕上がりにはできません。

なるべく艶を抑えたい方は、3分艶を選ぶようにしましょう。どうしてもマットな仕上がりにしたい場合は、他の塗料を使用するしかありません。

雨が当たりにくいところでは性能を発揮しにくい

雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能は、雨が当たる部分でなければ十分にその機能を発揮できません。周囲の建物との距離が近い場合や植物が多い所など、雨が当たりにくい外壁部分は、セルフクリーニング機能による効果を感じられない可能性があります。

セラMシリコンシリーズの使用を検討している方は、あらかじめ立地条件や周囲の環境を確認しておくと安心です。

塗料の価格や単価

関西ペイントのサイトに掲載されている価格は以下の通りです。実際に施工するときには3回塗りの合計単価で2,300～3,000円/m2あたりになります。

実際にセラMシリコン2を使用した業者からのコメント

	色々調べた結果1番信用できると思います。
	安価で耐久性がいいです。
	塗りやすく、価格も手ごろです。

メーカーサイト

・セラMシリコン2 (PDF)
・セラMシリコン3 (PDF)

その他のシリコン塗料

外壁用塗料

・ファインシリコンフレッシュ
・クリーンマイルドシリコン
・ハナコレクションシリーズ
・オーデフレッシュSi100Ⅲ
・グラナートSP
・ナノコンポジットW
・シリコンREVO1000(-IR)
・超低汚染リファイン1000Si-IR
・ベルアートSi

屋根用塗料

・サーモアイSi
・クールタイトSi
・快適サーモSi
・ヤネフレッシュSi
・アレスクール水性Si・2液Si
・超低汚染リファイン500Si-IR

塗料に関するお役立ちコンテンツ

プロの職人が選ぶお勧め塗料ランキング

当サイトに参加している優良業者に、自分の家を塗装すると仮定してどの塗料を使うか選んでもらった結果を公開。これを見れば本当に人気の塗料が分かります。

塗料の種類別の詳細

アクリル塗料

新しいピュアアクリルなどの特殊な塗料以外はもう使用されない。

ウレタン塗料

付帯部以外では、ほとんど使用されない。シリコンの前に主流だった塗料。

シリコン塗料

耐久年数と価格のバランスがよく最も使われている塗料。

ラジカル制御型塗料

今、最も注目されているされている塗料。値段がシリコンと同等で、耐久性がシリコンとフッ素の間。

フッ素塗料

耐久性も高いが、値段もかなり高い。外壁はシリコン、屋根はフッ素という使われ方をする。

光触媒塗料

太陽の光で汚れを分化し、雨の水で洗い流す特殊な機能がある。耐久性も長いが、単価も高い。

無機塗料

塗料のグレードの中で最も高く、耐久性も最も高い。新しい塗料で注目されている。

塗料選びに役立つ知識

設計単価や出荷証明など業者でなければ知らないような言葉について説明しています。また、良くある質問にも回答しています。