コンクリート壁を塗装する3つの補修方法
鈴木良太【外壁塗装110番 代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。
宇野清隆【株式会社カルテット 代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。
児玉圭司【株式会社児玉塗装 代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。
コンクリート壁は、塗装できないように思われますが塗装できます。ここでは、主な3つの方法を説明いたします。
1.撥水剤で塗装する
撥水剤で塗装することで、外壁についた水滴を弾き、玉状のまま塗膜表面を転がり落ちていきます。そのため、水染み跡ができにくくなります。また、コンクリートを溶かしてしまう酸性雨からも建物を保護してくれます。
工程
1.高圧洗浄
2.撥水剤塗布(2回~3回塗り)
作業工程が少ないため、比較的安く施工を行うことができます。ですが、使用する塗料は透明なクリヤー塗料になるため、コンクリート内部の汚れなどがそのまま塗装表面に反映されます。また、塗膜の耐久年数も5~7年と長くはないので、定期的なメンテナンスが必要です。
代表的な塗料
塗料名 | 塗料メーカー |
ロックガード | ロックペイント |
水性シリコン浸透ガード | 日本ペイント |
アクアシール200S | 日本ペイント |
シランコート | 菊水化学工業 |
アクアトップ | 大同塗料株式会社 |
SKカラークリヤー | SK化研 |
コンクリートガード1000 | 関西ペイント |
2.クリヤー塗装をする
クリヤー塗装とは、コンクリートに近い色合いの透明な塗料を塗る方法です。コンクリートの風合いを維持したまま建物の耐久性を上げることができます。
耐久年数は、使用するクリヤー塗料のグレード(シリコン系、フッ素系)によって変わります。ですが、補修跡や色濃くある雨だれ跡など、塗装面の劣化が激しい場合は、隠すことができないので注意が必要です。
工程 ※塗料によっては、中塗りをしない場合があります
1.高圧洗浄
2.下地処理(ケレン、目荒らしなど)
3.下塗り
4.中塗り
5.上塗り
代表的なクリヤー工法
塗料名 | 塗料メーカー |
ファインプーレシステム | 日本ペイント |
ミクロンガードRC工法 | SK化研 |
セラタイトRC工法 | SK化研 |
セラミクリートガード工法 | SK化研 |
ボンフロンAC工法 | AGCコーテック |
アクアプリズム | 関西ペイント |
キクスイSA工法 | 菊水化学工業 |
※これらの工法に使用される塗料は、メーカーが指定した塗料を使用します。
3.打放しの模様を再現する工法
G-PFシステム工法という特殊な工法を使用することで、打放しコンクリートの丸いくぼみや継ぎ目を塗装工事で再現することができます。
この工法では、光触媒とフッ素樹脂の塗料を塗るので、耐久性15年~20年と非常に優れています。また、既存のひび割れ箇所や雨だれ跡も完全に隠すことができるため、クリヤー工法と違い、新品同様の見た目になります。
工程
1.高圧洗浄
2.下地処理(ケレン、目荒らし、ひび割れ箇所の補修)
3.下塗り
4.中塗り
5.模様描画
6.上塗り
