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陸屋根をメンテナンスする防水工法の種類と費用相場

更新日:2019/05/14

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解説者鈴木良太【編集者・サイト管理人】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

【この記事の要約】

近年増えてきている陸屋根の住宅。陸屋根をメンテナンスする場合は、塗装ではなく防水工事を行います。

防水工事と一言でいっても、ウレタン防水、FRP防水、塩化ビニールシート防水、ゴムシート防水、トーチ工法、常温工法など様々な種類があるので、このページで説明していきます。

陸屋根の写真陸屋根とは、傾斜のない平らな屋根で、マンションやビルなどに多く見られます。読み方は「りくやね」または「ろくやね」のどちらでも間違いではありません。

一般住宅の場合、鉄筋コンクリート造や鉄骨造は陸屋根が用いられますが、木造は雨漏りしやすいという理由からほとんど用いられません。

近年ではデザインの観点や、豪雪地帯で落雪事故を防ぐため、鉄筋コンクリート造にして陸屋根にする住宅が増えています。

陸屋根の良い点

屋上のスペースを活用できる

陸屋根は、ベランダやバルコニーより日当たりが良いので、ガーデニングや家庭菜園、洗濯物を干すスペースに向いています。また、通行人からの視線を遮るので、プライバシーを守リやすいです。

メンテナンスが簡単

陸屋根は屋根が平らなので、傾斜がある屋根よりも、清掃や点検等の作業がしやすいです。また、足場をかけずにメンテナンスが行える場合もあるので、コストを抑えることができます。

建築スペースを広く出来る

陸屋根は屋根裏スペースがないので、建物の高さを抑えつつ、天井を高くするとができます。天井が高いと解放感があり、部屋を広く感じることができます。

陸屋根の悪い点

夏場は最上階が暑くなる

傾斜のある屋根は、天井と屋根の間に屋根裏があり、この空間が断熱材の役割をします。陸屋根は、屋根裏が無いため、傾斜のある屋根より太陽光の熱が部屋に伝わりやすいです。そのため、最上階の部屋が、夏は暑く、冬は寒くなりやすいです。

対策として断熱材や断熱塗料を使用したり、屋上緑化を行うことで、温度上昇を抑えることできます。

雨漏りしやすい

陸屋根は、傾斜がほぼ無いため雨水が溜まりやすいです。雨水が溜まると、雨漏りする可能性が高くなるので、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

陸屋根に見られる劣化現象

雨漏り

雨漏りは、劣化症状の中でも緊急性が高く、対応を急ぐ必要があります。進行すると、水が建物内部へ侵入し、建物全体の劣化や耐久性の低下につながります。

雑草が生える

雑草が生えている場合は、防水層まで根が伸びている可能性があります。

植物の根はとても強く、むやみに抜こうとすると防水層が破損する恐れがあります。躯体そのものが破損することもあるので注意しましょう。

目地、コンクリートのひび割れ

目地、コンクリートのひび割れが発生すると、防水層に水や空気が浸入します。そのため、防水層の劣化が早くなり、雨漏りの原因にもなります。緊急性はありませんが、早めの対応が必要です。

雨水が溜まっている

雨水が溜まる原因は3つ考えられます。1つ目は、排水口にゴミが溜まっている、2つ目は、防水の塗膜が劣化している、3つ目は、勾配がないため、水が流れない場合があげられます。

ご自身で排水口の清掃をして改善されない場合は、業者に依頼をして状況を確認しましょう。

防水層の膨れ

防水層の膨れは、防水層に水が浸入することによって発生します。膨れが原因で防水層が剥がれたり、浮き上がることもあります。

放っておくと防水層が破損して、雨漏りする危険性もありますので、早めの対応しましょう。

陸屋根のメンテナンス方法

陸屋根は、10年~15年を目安に定期的なメンテナンスが必要で、塗装工事ではなく防水工事を行います。

塗装工事は塗膜を形成するのに対し、防水工事は防水層を作ります。塗膜は、防水層に比べて防水性能が劣るので、雨漏りがしやすい構造の陸屋根には向いていません。陸屋根は、防水性能に優れた防水工事をする必要があります。

防水工事は、大きく分けて3種類あります。

塗膜防水

塗膜防水は防水塗料を塗る工法で、ウレタン防水とFRP防水があります。液体状なので、複雑な形の屋根や、狭い場所でも施工が可能です。

■ウレタン防水
ウレタン防水は、防水工事の中で主流な工法です。ウレタンを複数回塗ることによって、防水層を形成していきます。

塗り替えの際は、下地になる防水層の種類を問わないため、そのまま重ねて施工ができます。そのため、既存の防水層の撤去費用がかかりません。費用は他の工法に比べ抑えることはできますが、耐用年数が10年前後と短いです。

■FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を使用して、防水層を形成しています。強度があり耐久性に優れているので、ベランダやバルコニーなどの、人が立ち入る場所で使用されること多いです。

施工時は臭いがするので対策が必要になります。また、紫外線に長時間当たり続けると、劣化してひび割れが発生します。

シート防水

シート防水は防水シートを貼る工法で、塩化ビニールシートとゴムシートがあります。防水シートを、接着剤やテープで貼り付けて施工します。

■FRP防水塩化ビニールシート防水
塩化ビニールシート防水は、塩化ビニール樹脂の防水シートを使用します。紫外線や熱、オゾンに対して優れた耐久性を持っており、色合いを選ぶこともできます。

塗膜防水とは異なり、シートを繋ぎ合わせていく作業には高い技術力が必要になるので、施工実績のある業者を選ぶ必要があります。

■ゴムシート防水
ゴムシート防水は、シート状に成形した合成ゴム系の防水シートを使用します。工期や費用を抑えられるので、部分的に補修したい場合はおすすめの工法で。

耐久性は比較的高いですが、接着剤が剥がれやすく雨漏りする可能性があります。業者によって仕上がりにバラつきがあるので、塩化ビニールシート防水と同様、施工実績のある業者を選ぶ必要があります。

アスファルト防水

アスファルト防水は、塗ると貼るをあわせた工法で、トーチ工法や常温工法などがあります。合成繊維不綿布に、アスファルトを染み込ませてコーティングされた防水シートを貼り重ねて形成していきます。

■トーチ工法
トーチ工法は、防水シートに含まれているアスファルトを専用のバーナーで炙り液状化させ、塗るように貼り付けていく工法です。

バーナーで使用するので、高い技術力がなくても施工が可能です。ただし、煙や臭いを発生させるので対策が必要になります。

■常温工法

常温工法はバーナーを使用せず、防水シートを粘着剤で貼り付けていく工法です。煙や臭いは少ないので、環境に優しく近隣に不快感を与えることもありません。

トーチ工法と比べ、高い技術力が必要になるので、業者によっては仕上がりにバラつきがでます。

陸屋根の費用相場

防水工事の単価は㎡あたり4,000円~9,000円となり、実際に施工する場合は、一般的な戸建てで60万~120万の相場になります。

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