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リシンの特徴と塗装する際の注意点

更新日:2019/08/21

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解説者鈴木良太【編集者・サイト管理人】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

【この記事の要約】

リシンとは、細かい砂や石とアクリル樹脂、セメントなどが主材料で、モルタルなどの外側に用いられる表面化粧材です。アクリル塗料が使われているため、耐久性は4~6年と低いです。1990年代以降は、性能や施工性に優れいているサイディングが主流となったため、施工されることが少なくなっています。

リシンを施工する場合は、「吹きつけ」か「掻き落とし」という工法があります。
・吹きつけ工法:値段が安い、塗膜が薄く耐久性が低い
・掻き落とし工法:値段が高い、品質は職人によりバラツキあり、高級感がある

リシンをメンテナンスする方法は、今あるリシンの上から再度リシンを施工する(吹きつけor掻き落し)方法と、シリコン塗料などの一般的な塗装を行う方法があります。

リシンとは

リシンとは、細かい砂や石とアクリル樹脂、セメントなどが主材料で、モルタルなどの外側に用いられる表面化粧材です。美観の役割とモルタルを雨水や湿気から守る役割があります。

モルタルが主流であった1960年~1980年代は、モルタルの表面化粧材として多く用いられましたが、1990年代以降は、性能や施工性に優れいているサイディングが主流となったため、施工されることが少なくなっています。

「リシンを施工(塗装)する」言うと、リシンを新しく施工するのか?それとも、今あるリシンの上から一般的な塗料を塗るのか?が分かりにくいので、このページでは以下のように定義します。

・リシン=既に施工済みで外壁の表面化粧材のこと
・リシンを施工(塗装)する=新しくリシンを吹きつけるor掻き落とすこと
・リシンで塗装する=今あるリシンの上から一般的な塗料で塗装すること

リシンに毒性があるは間違い

リシンには毒性があると言われることがありますが、それは間違いです。毒性があるリシンは、毒素リシンと呼ばれ、唐胡麻という植物の種子に含まれるもので、外壁材のリシンとは別物です。

アスベストに注意が必要

現在のリシンは、アスベストは含まれていませんが、昔のリシンは、一部でアスベストが含まれてものがあります。古い建物をリフォームする際は、注意が必要です。

リシンの工法

リシンの工法には、「吹きつけ」と「掻き落とし」の2種類があります。どちらも表面ザラザラした仕上がりになりますが、吹きつけは粗い模様になり、掻き落としは細かい模様になります。

吹きつけ工法

吹きつけは一般的な工法で、エアスプレーガンを使ってリシンを噴射して吹き付けます。短時間で広範囲を施工を行えるので施工料金が安価ですが、塗膜が薄い欠点があります。塗膜が薄いと、防水性や耐久性が高くないため、ヒビ割れが起こりやすいです。

掻き落とし工法

掻き落としは、コテを使ってリシンを塗った後に、剣山などで表面を掻き落とす工法です。コテで塗るので厚みが出るメリットがあますが、吹きつけに比べて作業効率が落ちるので、施工料金が高くなります。また、仕上がりが職人の腕に左右されますが、高級感のある質感を表現することができます。

リシンのメリット

透湿性・通気性が高い

リシンは、透湿性と通気性に優れています。木造住宅は、建物内部の湿気によってダメージを受ける可能性があるため、リシンと相性が良く、現在でも採用されることがあります。

ツヤなしにすれば和風と相性が良い

リシンは、ツヤを抑えて高級感がある雰囲気を出すことができるため、和風の建物と相性が良いです。

リシンのデメリット

ヒビ割れがしやすい

リシンは、外壁の動きに追随できないため、ヒビ割れがしやすいです。小さなクラックは問題ないですが、大きなクラックが入った場合は、そこから水が侵入するので、補修が必要です。

耐久性が低い

リシンは、アクリル樹脂が材料なので、耐久性が4年~6年程度です。

汚れが目立つ

リシンは凹凸にホコリや雨水が溜まるため、汚れやすいです。汚れは、美観を損なうだけではなく、劣化の原因になるので、定期的な洗浄が必要です。

汚れが気になる場合は、3分ツヤでの施工がオススメです。ツヤなしよりも汚れが溜まりにくい特徴があります。但し、ツヤなしの落ちついた雰囲気が少なくなります。

弾性リシンは若干ひび割れしにくい

リシンのデメリットであるヒビ割れに追随できますが、塗膜が薄いため効果が小さく、ヒビ割れを完全に防げるわけではありません。通常のリシンよりも耐久年数が長く、8年~10年程度になります。

リシンをメンテナンスする場合の注意点

リシンのメンテナンスは、今あるリシンの上から再度リシンを施工する(吹きつけor掻き落し)方法と、シリコン塗料などの一般的な塗装を行う方法があります。再度リシンを施工する場合は模様が残りますが、一般的な塗装は塗り潰しになるので模様が残りません。

一般的な塗装の際は、下塗り材の選定が重要です。リシンは塗料の吸い込みが激しいため、下塗りで吸い込みを抑える必要があり、吸い込みを抑えられなかった場合は、色ムラや剥がれといった施工不良が起こる可能性があります。

下塗りにシーラーとフィラーを併用したり、シーラーとフィラーの両方の特徴があるサーフェーサーを用いたり、状況によって、適切な施工を行う必要があります。

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